人と同じく、犬や猫も歳を取ったら関節の節々が痛くて
動きが制限されるということがあります。
そうなると、大好きだったはずのお散歩に行きたがらなくなったり、
ベッドやキャットタワーに登れなくなってしまうこともあります。
これは動物たちのQOL(生活の質)を維持する上でとても重要なことです。
症状の出方は犬と猫で違うため、下記をご参照ください。
犬
寝起き・動き始めがぎこちなく、全体的に歩くスピードも遅くなってきた
階段の上り下りができなくなってきている
…等、痛みを感じさせるような症状が出ている
猫
睡眠時間が長くなり、動きたがらない
触られるのを嫌がるようになった
依然と比べてジャンプの回数が減った
…等、性格や行動が変わってきたと感じる
この疾患は、発症から時間が経てば経つほど炎症を起こした関節が変形してしまい、
痛みがどんどん増していくという特徴があります。
この痛みを注射薬、もしくは内服薬にて緩和してあげることで、
依然と同じような活発な行動が見られるようになる可能性は十分にあります。
お薬としては以下の写真のようなものになります。
内服薬
犬用注射薬(4週間ごとに注射)
猫用注射薬(4週間ごとに注射)
症状や性格によってこれらの薬を使い分けつつ経過を追っていきます。
また、サプリメントの併用をおすすめする場合もあります。
もちろん高齢になればなる程、他の病気との鑑別をしっかり行う必要がありますが、
12歳以上の犬での罹患率は20%、同じく12歳以上の猫での罹患率は90%を超えるとの報告もある疾患ですので、
思い当たる症状があれば、是非当院へご相談ください。