月: 2023年9月

歯周病

日本においては犬の3歳以上の80%が歯周病にかかっているとも言われています。

歯垢や細菌が原因となり、歯肉炎や歯石が進行し最終的には歯が抜け落ちたり、痛くてご飯が食べられなくなることもあります。

また、鼻と口を隔てる骨が溶けてしまうことで鼻炎になり、くしゃみ、鼻水がひどく出ることもあります。

治療及び予防としてスケーリングや抜歯を行い、口腔内を清潔に保ちます。

抜歯後は様々な方法で縫合をすることがあります。

 

 

子宮蓄膿症

子宮蓄膿症は名前の通り、子宮に膿がたまってしまう病気です。

発見が遅れると、死に至る可能性があります。

一般的に未避妊で中年齢以上が罹患します。

とくに発情(生理)後、1−2ヶ月の間はホルモンの影響でこの病気になりやすいので注意が必要です。

症状としては、元気や食欲の低下、嘔吐、下痢、多飲多尿、発熱、陰部から膿が出てくるなどが挙げられます。

治療の第1選択は外科的に卵巣子宮を摘出することです。

状況によっては内科治療を選択することもありますが、

完治させるには手術を行うことが最善です。

※子宮蓄膿症は、避妊手術により予防することができる病気です。

僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁閉鎖不全症とは、中〜高齢の小型犬に好発する心臓の病気です。

 

僧帽弁と呼ばれる心臓内を区切る弁が変形してしまい、うまく閉じなくなることで、

心臓内で血液の逆流が生じます。

 

そのまま放置してしまうと、心臓がどんどん大きくなり、咳が出たり動きたがらなくなったりといった症状が見られるようになります。

最終的には肺に水が溜まってしまう「肺水腫」という病態に進行してしまうこともあり、この状態になると呼吸ができなくなって命に関わります。