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整形外科

中手骨骨折

プードルやチワワなどトイ犬種を抱いた時に暴れて落下してしまった!
自分でソファーやベッドから飛び降りてしまった⁉️

中にはこの時に運悪く骨折をしてしまうことがあります。
ほとんどの場合、犬は着地の際に前肢から地面につくため前肢を骨折することが多いです。
代表的なものの1つとしては指のすぐ上の骨である中手骨骨折が挙げられます。

ほとんどの場合複数本折れていることが多いためピンやプレートでの手術を選択することが多いです。

ピンは骨が癒合したら基本的には抜去しています。

変形性関節症

人と同じく、犬や猫も歳を取ったら関節の節々が痛くて
動きが制限されるということがあります。
そうなると、大好きだったはずのお散歩に行きたがらなくなったり、
ベッドやキャットタワーに登れなくなってしまうこともあります。
 
 
これは動物たちのQOL(生活の質)を維持する上でとても重要なことです。
症状の出方は犬と猫で違うため、下記をご参照ください。
 
 

寝起き・動き始めがぎこちなく、全体的に歩くスピードも遅くなってきた
階段の上り下りができなくなってきている 
     …等、痛みを感じさせるような症状が出ている
 

睡眠時間が長くなり、動きたがらない
触られるのを嫌がるようになった
依然と比べてジャンプの回数が減った 
     …等、性格や行動が変わってきたと感じる
 
 
この疾患は、発症から時間が経てば経つほど炎症を起こした関節が変形してしまい、
痛みがどんどん増していくという特徴があります。
この痛みを注射薬、もしくは内服薬にて緩和してあげることで、
依然と同じような活発な行動が見られるようになる可能性は十分にあります。
お薬としては以下の写真のようなものになります。
 


内服薬
 

犬用注射薬(4週間ごとに注射)
 

猫用注射薬(4週間ごとに注射)

 
症状や性格によってこれらの薬を使い分けつつ経過を追っていきます。
また、サプリメントの併用をおすすめする場合もあります。
 
 
もちろん高齢になればなる程、他の病気との鑑別をしっかり行う必要がありますが、
12歳以上の犬での罹患率は20%、同じく12歳以上の猫での罹患率は90%を超えるとの報告もある疾患ですので、
思い当たる症状があれば、是非当院へご相談ください。

椎間板ヘルニア

我が国ではダックスフンドで1番多い病気です。

人にもある病気なので名前は馴染み深いですが人との体の構造の違いで人にはない病態も起こします。

当院では大まかに言って起立歩行できるものは内科治療、起立歩行できないものを外科治療としています。

外科治療を行う場合CTあるいはMRIで場所を特定してから手術を行っています。

運悪く生涯のうちに何回か繰り返す子もいます。

予防は太らないこと、階段を昇降しないことなどが挙げられます。

股関節脱臼

犬猫には人と同じ様な病気が多々ありますが、意外と違うところも多いです。

股関節脱臼もその1つです。

犬では生まれつき股関節のはまり方が緩いなどの理由から、筋肉の衰えとともにちょっとした事で脱臼してしまう(特に老齢の場合が多い)ことがあります。

治療はいろいろありますが今回は外科手術(骨頭切除術)の写真です。

手術で骨頭を切除します。

手術後はリハビリを行います。

ほとんどの子が以前と同じ様に歩けます。