カテゴリー: 腫瘍科

下顎の腫瘍

アゴにも腫瘍ができることがままあります。

大きいものは良性悪性にかかわらず物理的にご飯が食べられなくなったりそこから出血したり細菌に感染すること等によって衰弱死を招きます。

腫瘍ができた部位、悪性度に応じて顎の骨ごと切除することもあります。

そのような大きな手術後も本人は普通通り食事が摂れるように治療して行きます。

写真は下顎1/4強を切除した手術後です。

外観上も機能的にも問題ありません。

肥満細胞腫

犬、猫ともにメジャーな腫瘍の1つです。

基本的には悪性ですが悪性の度合いはかなり幅がある腫瘍です。

そして悪性腫瘍としての性質の他に胃酸を多量に放出させ胃潰瘍などを起こしたり、腫瘍周辺の掻痒感、痛み、腫れなどを引き起こすことがあります。

治療は内科、外科、放射線がありますが多くは手術が第一選択となります。

普通の腫瘍より大きめに切ることが多いです。

乳腺腫瘍

乳腺腫瘍は犬で最も多い腫瘍で猫でもメジャーな腫瘍の1つです。

犬では約半分が悪性、猫では約9割が悪性とされています。

治療の第一選択は手術になることが多い病気ですがその前に中の細胞を見る検査をすることもあります。

切除法は数種類のうちから最適なものを選択しています。

また、若いうちに避妊手術を行うと乳腺腫瘍になりにくいと言われています。