麻酔専門診療のご案内
動物病院において、麻酔は非常に重要なものです。手術時に使用される麻酔薬の種類や麻酔方法は、獣医師によって異なり、これらは手術の流れや術後の回復に大きな影響を与えます。適切な麻酔管理と疼痛管理は、動物が手術中に安全で快適であることを確保し、術後の回復を早めることにつながります。 当院では、専門の獣医師が麻酔・疼痛管理を担当することで、動物たちにより安全な手術を提供することが可能です。
担当獣医師 小田 彩子先生 (米国獣医麻酔疼痛管理専門医)
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獣医師(日本・米国)、米国獣医麻酔疼痛管理専門医 2014
ノースカロライナ州立大学獣医学部卒業(米国) 2014 - 2015
テネシー大学小動物臨床インターン(米国) 2015 - 2018
ノースカロライナ州立大学獣医麻酔科レジデント 2018
米国獣医麻酔疼痛管理専門医取得 2018 - 2019
ノースカロライナ州立大学獣医学部麻酔科臨床講師 2019
日本獣医師国家試験合格(受験資格認定者枠) 2020 - 現在
Veterinary Anesthesiology Consultant(個人事業)代表
米国麻酔疼痛管理専門医とは?
米国麻酔疼痛管理専門医とは 1975年に創立され、動物の麻酔と疼痛管理の普及と向上を掲げる米国獣医麻酔疼痛管理学会が認めた施設で3年間の専門医課程を修了し、年に1度ある認定試験に合格した専門獣医師を指します。2021年現在、全世界で約350人の米国獣医麻酔疼痛管理専門医がいます。(比較として、米国獣医外科専門医は2000人以上います。)研修施設やキャリアによって経験値の差があるとはいえ、基本的に動物の種類を問わず麻酔・疼痛管理を行うことが可能です。また、教育活動や学術研究活動も行なっています。
麻酔専門診療はこんな子にオススメ
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- 既往症を持つ子
- 心疾患、肝疾患、腎疾患などの既往症がある子は、標準的な麻酔プロトコルよりも特別な配慮が必要です。専門医は、これらの健康問題を考慮に入れた麻酔プランを立てることができます。
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- 高齢の子
- 高齢の子は若い子と比べて、麻酔リスクが高いことがあります。麻酔専門の獣医師は、高齢の子に適した麻酔薬の選択や麻酔下でのモニタリングに特化したケアを提供できます。
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- 特殊な手術や処置が必要な子
- 複雑または特殊な手術を必要とする子は、より精密な麻酔管理が求められます。専門医は、手術の種類や持続時間に合わせた適切な麻酔計画を提供できます。
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- 過去に麻酔に関連する問題を経験した子
- 通常より慎重な麻酔管理が必要です。専門医は、過去の問題を考慮に入れた麻酔方法を選択します。